- 2010年3月26日 15:50
- 風の声ー想ー
1、分業制でなく、工房内で、あらゆる技術を使います。
浴衣・京友禅・辻が花・ロウケツ・濡れ描き・水墨画など。
想いを形にする為に、一つずつ学び、増やしていったその歴史が、
一真工房を異色の工房に押し上げました。
一真工房ほど多くの表現を持つ工房は、他に類を見ません。
それは、着姿も多彩になるということです。
貴方だけの、「風」を着ていただけるように。
2、風彩染とカチン描き
「最初の想い」
自然そのものを描こうとしました。
それは、木なのか、雲なのか、水なのか。
出した答えは、「風」でした。
景色には、「風」がある。
そして、目に見えないはずの風の形を心に問いかけ、
「風彩染」が生まれました。
それは、着る方の個性が様々なように、着物の持つ空気感「風」も、
無限の可能性を持つからです。持つべきです。
そして、雲を毎日眺め、その動きを見つめました。
風彩を水の流や、雲の動きに活かし、
日本一の景色を描くと称されるようになり、
下書きは、繊細な線にする為に、下書きの周りを糊などで括らず、
墨描きのあとに、直接色を挿していく「カチン描」という桃山時代の描法を取り
風彩は、「細密友禅」とも称されるようになりました。
『訪問着 美 日本』
春夏秋冬の花は勿論、雲の動きも、季節に合わせて変わっていきます。
3、「合口へのこだわり」
着物は、最初から着れる形になっているわけではなく、一反の生地に描いて、後で縫います。
絵柄が縫い口で続く着物の場合は、柄の色合い、線の若干の太さ加減など、技術が必要となりますから、
同じ色を使っても、同じ筆を使っても、繋がるように描くのは一つの技術なのです。
濡らして描く風彩の訪問着ならなおさらです。
ただし、風彩染は最大180色使います。
これは、京友禅の訪問着、6枚から8枚分に相当します。
4、「材質へのこだわり。」
着物の生地は、
柄行に合わせ、一反一反選び抜きます。
京都の上質な生地問屋「伊と幸」のものや、
通産大臣賞受賞の生地、長浜・丹後の生地を使います。
例:袋帯の生地経糸の数が一般の2倍。
なのに、重さは2分の1。
しっかり凝縮されているため、シワがいきにくく
着付けの際に、ずれない。しかし、柔らかい。
なのに、ハリがある。400回締めても大丈夫な西陣随一の帯地を使います。
「砂子銀通し」
この帯を手にとって、驚かない方はいらっしゃいません。
是非、体験してみてください。
女性が、ただ美しいだけでなく、様々に遊べたり、
お洒落できる。
そして、ずっと着けてても体が楽なように考えてあります。
ほんまもん」というのは、「その方の美しさを引き出し、その方を引き立てること」だと考えます。
「花」は、着物ではなく、貴方ご自身なのですから。